【平和&環境について考えるin広島】

【平和&環境について考えるin広島】

 広島平和記念式典の開催に合わせて「平和&環境について考えるin広島」を企画し、神戸学院インターンシップの学生やイギリス・ドイツ・フランスの若者を含む8名が8/5~7で広島を訪問し平和と環境について考えました。

 1日目は、被爆者一世(橋本修二さん)の自宅を訪問して直接語っていただき、また原爆資料館ではこの世のものとは思えない当時の状況について知り、平和公園で催されている平和セレモニーで各団体が奏でる響きに心動かされました。
 2日目は、原爆供養塔での供養慰霊祭に事前に連絡させて頂いていた新聞記者の方と共に参加した後、広島平和記念式典に出席して「惨禍を体験した被爆者だからこそ心から願う平和への想いを世界中の若者に知ってもらい」との念いを感じ、また宮島の神社やお寺を訪れて日本の文化や地元の方々のおもてなしの心にも触れた後、参加の若者を対象に平和と環境についての討論ワークを開催。有機マイスター橋本慎司さんから環境を大切にしながら取り組んでいる「橋本有機農園の活動、国際活動(WWOOFとの関わり)、有畜複合農業の概要(アニマルウェルフェア)」、バハラムさんから「イラン・イラク戦争での体験と平和への想い」について語っていただき、参加者からそれぞれの考え・想いをお話しいただきました。
 3日目はNPOブエンカミーノを訪問して現場を見学。農業やモノづくりを通して若者自立支援に取り組んでいる一方で、地域高齢者のコミュニティーづくりを真に実践しているブエンカミーノ代表の吉川さんの覚悟や心構えについて昼食を共にしながらお聞きすることができました。

【参加した学生や若者の感想】

● この3日間で平和と環境について学び、原爆のことや、農業の大切さ、いろんな人と触れ合うことで価値観を互に理解し合うことの大切さ、私たち人間が生きていくための環境づくりがどれだけ重要なことであるかを知ることができました。
● 1日目に原爆資料館での展示を見て、2日目に平和記念式典に参加して原子爆弾がどれだけ多くの人に悲しみや苦痛を与えたかについて理解し、改めて核兵器の恐ろしさを感じ取れました。また、被爆者一世の方やバハラムさんのお話を聞いて、体験した人にしかわからないこと、私たちが生きている日本がいかに平和であるか、ふつうに生きていることがとても幸せなことであるということが改めて分かりました。
● この実習を通して私が感じたことは、農業を通して食について考える、それが環境保護に繋がり、延いては平和の維持、創造につながるということです。
● Peace & Natureでの 活動もそうですが、農業を通していろんな国の人とコミュニケーションをとり異文化への理解を深める、食物を育てることの重要性を認識することで、環境保護への理解が深まり、かつ平和について考えることに繋がります。
● 現在、 ウクライナとロシアが戦争をしており、ロシアは核兵器による威嚇を続け、核兵器をめぐる情勢が厳しさを増しています。このような平和を破壊するようなことが二度と起こらないよう世界となるよう平和への共通認識を持って行動を起こして行くことが大切になります。核兵器の使用による惨禍は決して繰り返されるべきでは無いということを伝えていき、一人一人が核兵器のない世界の実現に向けて行動していくことが世界で唯一の被爆国である日本に生きる私たちの使命だと思います。