P&Nについて

ピースアンドネイチャーは2003年、代表のバハラム・イナンルが活動を開始、2006年にNPO法人として設立し、今年で活動18年目を迎えます。神戸をベースに、日本人と外国人が共に活動する国際NPO法人です。活動のきっかけは、代表の子どものアレルギーです。なかなか完治せず、解決方法を探っていた際、神戸大学名誉教授の保田茂先生に出会い、農業塾にて農薬を使わない食と環境づくりの大切さを学び、環境活動の一環として、有機農業と森の活動を開始しました。活動目的は未来のグリーンリーダーの育成です。(*グリーンリーダーとは、自然から学び、地域や社会の課題を知り、解決に向け行動する人材)現在、38ヶ国のメンバー450名、法人メンバー39社が在籍し、グローバルなメンバーが活動するため、バイリンガル(日・英)で開催しています。様々な国のメンバーがSNSを通じ、それぞれの言語で、日本での活動を世界へ発信しています。日本人や在日外国人をはじめ、幼稚園から大学、国際学校の課外活動として、また企業の社員研修として、様々な国籍の多くの方々が参加し、共に地域にて活動を推進しています。

国内外の子どもたちに対して、健全育成を図るとともに、農山村の活性化と都市と農村の交流を促進し、平和で自然環境に恵まれた地球の創造に寄与することを目的としています。

コロナにより、社会構造が大きく変化し、テレワークの推進により、都心で仕事をする必要のない人も増えたことで、田舎暮らしや、半農半X(自分や家族の食べ物は自分で作り、残りXは好きなことや仕事で生きるライフスタイル)という新しい生き方に、家族連れや若い世代から注目が集まっています。コロナ感染が起きたことにより、日本の人々の意識も大きく変わりました。自然環境や健康に配慮した、持続可能な暮らしにより関心を持つようになったとのアンケート調査や、SDGsというキーワードが浸透した背景もあり、食・農や環境問題に注目する方々が増えていることが伺えます。

代表のメッセージ

イラン13世紀の大詩人、サアディーは次のように謳っています。国際国連本部(ニューヨーク)に飾ってある詩の一節です。

Human beings are members of a whole in creation of one essence and soul. If one member is afflicted with pain, other members uneasy will remain. If you have no sympathy for human pain, the name of human you cannot retain.

人類はみな、一つの本質からなり、手足と同じように、一人一人がつながっている。ゆえに、もしどこかが痛めば、ほかの部分も痛みを感じずにはいられない。汝がもし他人の災難に胸を痛めないなら、その時は、もはや人と呼ぶに値しない。

イランを24歳の時に出て、日本に住んで31年、もう日本に住む時間の方が長くなりました。日本に骨を埋めるつもりで活動をしています。大好きな日本で、グローバルな仲間と一緒に、環境とコミュニティーを大切にできる、エコビレッジをつくることをビジョンに掲げています。昔ながらの日本の文化を大切にしながら、故きを温ねて新しきを知る、新しいITの力も上手に取り入れ、地域にて、空き家を再生しながら、若い世代が実践を通じ、「サステイナブルな生き方」を体験できる場所づくりを続けることで、地域の課題を解決し、グローバルな視点を持ち、世界で活躍できる若い人材を日本から世界へ羽ばたいていただきたいと思っています。そのためにも、居心地の良いところから抜け出し、自然の中で謙虚に学び、地に足をつけて体験することで、人として大きく成長して、人の痛みのわかる、本物のグリーンリーダーの育成に貢献したいです。